人生の宝物はあなたの心を掃除したとき見つかる
シンプルライフに憧れて「断捨離」「ミニマリスト」の波に乗り、部屋中を見回して物を捨てまくった。その時は気持ちがスッキリしてストレス解消!となるが、何か月か経過するといつの間にかクローゼット内は衣類でギュウギュウに近い状態に戻っていた。
スッキリしないのは何故か?それは日頃の職場や仕事に対するモヤモヤを解決できないためである。本当にスッキリと気持ちよく過ごすために必要なことは、ただモノを捨てるだけではなくて心の中のガラクタを片付けてシンプルにすることである。
無駄な出費はしないこと。と分かってはいるけれど、時には無駄な出費(ご褒美と称するアイスやオヤツ)も欲しくなるのが人情だよね・・・。
要するに・・・シンプルライフとは心のバランスをいかに保たれるか、だと思う。心の平安を保つためにもモノに向き合う作業は貴重な時間となる。
「好き」「あまり好きでない」「要る」「要らない」と問いかけながら、モノの選定をするにより、本当に求めていたモノが見えてくる。モノを通して自分自身が見えてくる大事な作業だ。
こんまり流でも「ときめく」かどうか自分に問いかける作業があるが、いずれも心に問いかけることに繋がってくるのだ。
30代の頃、シンプルライフに目覚めてモノを捨ててスッキリしたつもりが、スッキリしていないモヤモヤ気分を抱えたまま疑問符が既にあった。その時に出会ったのが
「人生の宝物はあなたの心を掃除したとき見つかる」である。
下手な自己啓発本を数冊購入するより、この1冊で十分、人生のバイブルとなる。
本の整理を定期的に行うが、この本だけは捨てられずに今でも手元に残っている。
2000年に発売され20年以上も前であるが、基本的にシンプルな法則で人生の道標がこの本には残っている。
カテゴリーは「仕事」「お金」「健康」等、多ジャンルに渡っている。
最もシンプルで当たり前のことが書かれている本ではあるが、当たり前を実行するのが難しい。特に現代人は忙しすぎて複雑だ。複雑な自分を正して向き合っていくのがシンプルライフであろうと思われる。
ここで目次の一部を抜擢してみる。
「時は金ではない」
「「しなければならない」を「したい」に変える」
「「もっと欲しい」をやめれば人生はもっとよくなる」
・・・・・・
「10パーセントの貯金が、ゴミを減らす」
「お金に使われるのではなく、あなた自身がお金を使う」
等など・・・
目次タイトルを抜擢しただけでも気になる項目は多々ある。
目次をみて、その日その時に気になった項目だけを読み返してみるのも良い。
シンプルライフはモノを定期的に見直すのも勿論良しであるが、自分の心と向き合う時間も無限大であると説く。